
「クリスマスの意味や起源を簡単に知りたい」「キリスト教の知識を学んで、クリスマスをもっと楽しみたい!」と思っている方は、ぜひ最後までご覧ください!
クリスマスとはキリスト教における重要な記念日で、イエス・キリストの誕生日ではなく、誕生を祝う日のことです。
この記事では、クリスマスという日が設けられた背景や、何を祝う日なのかについて説明します。記事を読み終わる頃には、クリスマスにおけるキリスト教の基本的な知識が身につくでしょう。
教養深まる!クリスマスの超基本

クリスマスはキリスト教の記念日で、イエス・キリストの誕生を祝う日です。「降誕祭」ともいわれます。
キリストは世を照らす「光」として、ユダヤのベツレヘムの馬小屋で、聖母マリアのもとに生まれました。キリスト教において「光」はイエス・キリストの象徴とされています。
クリスマスを12月25日と定めた理由には、冬至が関係しています。冬至を境に日が長くなることから、この世の光であるキリストの誕生をより実感できると考えられたためです。
キリスト教の前進であるユダヤ教の暦では、日没から次の日没までを1日と数えました。もともとクリスマスは、12月24日の日没から12月25日の日没までの時間を指します。
クリスマスって何の日?

イエス=キリストの誕生を祝う日
クリスマスとは、イエス・キリストの誕生をお祝いする日です。「降誕祭」とも呼ばれます。
キリスト教において「復活祭(イースター)」と並ぶ重要な行事です。世界中の人々の幸せを祈る日でもあります。
新約聖書には、キリストが生まれた正確な日にちは明記されていません。クリスマスは「キリストの誕生日」ではなく「キリストが生まれたことをお祝いする日」とされています。
「クリスマス」という日が生まれた背景
ローマ帝国時代のヨーロッパには、古くから冬至の時期に大きな祭りを行う慣習がありました。国教としてキリスト教をより定着させるため、土着信仰を習合して生まれた日がクリスマスです。
たとえば、もともと12月25日はローマ人の冬至の日であり、3〜4世紀当時のローマに普及していた太陽を信仰するミトラス教の重要な祭日でした。
ミトラス教の祭日と、イエス・キリストを世の光または太陽とする信仰とを結びつけ、12月25日を光(太陽)の誕生を祝う日としました。
イエス・キリスト誕生の物語
今から約2000年前、イエス・キリストはユダヤのベツレヘムの馬小屋で、聖母マリアのもとに誕生しました。
飼い葉桶に眠るイエス・キリストのもとに、天使のお告げで羊飼いが、星の導きで東方の3人の博士が集まりました。博士たちはそれぞれ「黄金」「乳香」「没薬」をキリストに捧げます。
ヘロデ王がイエス・キリストの命を狙っていることを知ったマリアと夫のヨセフは、エジプトへと逃れます。
クリスマスは「光」が重要
「光」はイエス・キリストの象徴であり、クリスマスにおいて重要な意味を持ちます。以下のとおり、イエス・キリストは聖書で「光」と表現されます。
光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。(5節)
ヨハネによる福音書1章
その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。(9節)
わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。
ヨハネによる福音書8章12節
クリスマスは、この世の深い闇のなかに、キリストが「まことの光」「世の光」として誕生したことを祝う日です。
夜が最も長く、昼が最も短い冬至を境に、日照時間は長くなります。冬至は、光の力が闇を超越することの象徴です。
キリストが光として誕生したことをより実感できるため、冬至の近い12月25日にキリストの誕生を祝うようになりました。
あなたがたは、世の光である。
マタイによる福音書5章14節
クリスマスは、キリストの誕生を祝うだけの日ではありません。キリストの光を受けて、わたしたち一人ひとりが世の光として、この世の闇のなかで輝くことを祈る日でもあります。
「アドヴェント」と「エピファニー」
クリスマスに関連する教会暦として「アドヴェント」と「エピファニー」があります。それぞれ待降節、公現日とも呼ばれています。
アドヴェントは「到来」という意味で、12月25日の4週間前の日曜日から24日までの期間のことです。クリスマスを迎えるための心の準備をする1カ月とされています。
1月6日のエピファニーは、西方教会では東方の博士たちがベツレヘムに到着した日とされています。キリストが異教の世界のもとに公に現れたことを祝う日です。
アドヴェント期間中は、アドヴェントキャンドルを毎週1本ずつ灯します。1本目が希望、2本目が平和、3本目が喜び、4本目が愛のともし火です。わたしたち一人ひとりの心に、希望・平和・喜び・愛の光を灯すという願いが込められています。
クリスマスの風物詩

クリスマスイブ
クリスマスイブとは「クリスマスの前夜」ではなく「クリスマスの夜」のことです。キリスト教の前進であるユダヤ教の暦(ユダヤ暦)では、日没から次の日没までを1日と数えました。
つまり、本来は12月24日の日没から12月25日の日没までがクリスマスです。12月24日の夜、すなわちクリスマスの夜を「クリスマスイブ」と呼びます。
「イブ」は「前日」の意味でも使われるため、クリスマスイブはクリスマスの前日とも捉えられます。たとえば、英語では大晦日を「New Year’s Eve」と表現します。
サンタクロース
クリスマスの夜に子供たちにプレゼントを配るサンタクロースには、モデルが存在するといわれています。キリスト教の聖人である、聖ニコラウスです。
聖ニコラウスは貧しさに苦しむ一家のため、煙突に金貨を投げ入れます。金貨は煙突から暖炉に下げられていた靴下に入り、その金貨のおかげで一家は貧困をしのげました。
この逸話は「サンタクロース(聖ニコラウス)が靴下にプレゼントを入れる」という伝承につながっています。
サンタクロースの発祥は、フィンランドやグリーンランドなどの北欧の国とされています。北欧では荷物を乗せたソリをトナカイに引かせる習慣があったため、現在のサンタクロースのイメージができあがりました。
イエスが降誕する際に、東方から来た3人の博士が捧げた贈り物がプレゼントの由来という説もあります。
クリスマスツリー
冬の寒さの厳しい冬至の頃、多くの草木が枯れるなか緑の葉を落とさない常緑樹は、古い時代から「永遠の命」の象徴とされていました。
キリスト教にもその風習が取り入れられ、クリスマスには「永遠の命」の象徴として、常緑樹のモミの木を飾るようになりました。
次第に、オーナメントやイルミネーションで装飾するようになり、現在では華やかなクリスマスのシンボルとして親しまれています。
オーナメントにはそれぞれ意味が込められています。たとえばクリスマスツリーの頂点に飾られる星のオーナメントは、イエス・キリストの降誕を東方の博士たちに知らせた「ベツレヘムの星」を表しています。意味を確認しながら飾りつけをすると、クリスマスを一層楽しめそうです。
リース
リースとは、植物のツルを円形に編んで、松ぼっくりや柊の葉などで装飾したものです。
輪の形は、終わりもはじまりもない、途切れることのない「永遠」を象徴しています。転じて「神からの永遠の愛」の意味も込められているそうです。
常緑樹で作られるリースには、豊作祈願や魔除けの意味合いもあります。冬でも青々とした葉をつけることから豊穣の象徴となり、生命力を感じさせることから魔除けとしても広まりました。
古くから冬至や新年などのお祝いごとで飾る習慣があり、日本のお正月飾りと似ています。
リースの起源は、古代ローマ人が行事の際に使用した冠といわれています。オリンピックの勝者に贈られる月桂樹が代表的です。リースに使われる柊は、十字架にかけられたキリストの「いばらの冠(荊冠)」を表しているそうです。
クリスマスの食べもの
日本でクリスマスケーキを食べるように、世界にもクリスマスに特別なお菓子を楽しむ習慣があります。
たとえばフランスの丸太の形のケーキ「ブッシュドノエル」、ドイツの伝統菓子「シュトーレン」、イギリスのケーキ「クリスマスプディング」などです。
アメリカでは、クリスマスのごちそうとして七面鳥(ターキー)が広く食べられています。日本では、フライドチキンやローストチキンがクリスマスの定番です。
エピファニーのお菓子「ガレット・デ・ロワ」も有名です。王は東方の博士たちを指すといわれています。パイの中の陶器の人形「フェーブ(「豆たち」の意)」を引き当てた人は、その日のキングまたはクイーンになることができます。
クリスマスの讃美歌
キリスト教のクリスマスの讃美歌を4曲紹介します。みなさん素敵な歌声で、お気に入りの動画です!
いざ歌え、いざ祝え
あら野のはてに
きよしこの夜
もろびとこぞりて
まとめ
クリスマスは「降誕祭」とも呼ばれるキリスト教の重要な記念日です。イエス・キリストの誕生日ではなく、誕生を祝う日として定められています。
キリスト教において「光」はイエス・キリストの象徴です。クリスマスはこの世に光がもたらされること、そしてわたしたち一人ひとりが光として闇を照らすことを願い、祈る日でもあります。
ブッシュドノエルやシュトーレンなどのクリスマスのお菓子を味わったり、ツリーやリースを飾ったり、クリスマスの楽しみ方はさまざまです。キリスト教の知識も深めながら楽しんでみてください!

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